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 らっこの会と支援者の会の活動は時代の要求だったのでしょう。一緒に始め共に育ちつつ組織化され、シンクロナイズしつつ今まで活動してきました。

 もう30年ほど前からですが、東京多摩地域にある重症心身障がい児者施設では気管切開している子ども達も水泳活動を行ってきました。また、お風呂の延長でアンビューバッグ利用児のプール活動もありました。

 しかし、1998年当時、周りに目を向ければ、前述の通園幼少児が進学した隣接の都立養護(特別支援)学校ではビニールプールのみで大きいプール入水は許可がでていない現実がありました。

 その理由は二つ。ハード面のプール環境は、水温、室温管理できない屋外のプールであること。ソフト面では、入水援助テクニックが定着していないことでした。それなら、この子ども達対象の水泳教室を開いて、皆でソフト・ハード両面を学び、同じ想いを持つ人たちが集まり、交流したい。そして、広いプールで思いっきり子ども達と水泳を楽しみたい。そんなきっかけになればとお声かけしたら、人工呼吸器利用児と親子がぜひ参加したいと表明してくださいました。それで企画したのが1999年の水泳教室でした。

ー1999年ー

東京都立あきる野学園開放プール事業に参加し、任意の会企画で公開募集での第1回あきる野交流親子水泳教室を開催しました。参加16家族と支援者にて大成功でした。

ー2000年ー

第2回あきる野水泳教室を実施。それ以降は毎年あきる野学園夏季プール開放事業に参加させていただき継続して開催してきました。 

ー2001年ー

読売光と愛の事業団第30回愛のプレゼント研究助成を頂き、テーマを「医療を必要とする重度運動障がい児・者の水泳活動」とし、家族と支援者にて水泳研究を実施。会場は立川市総合福祉センター室内プールを主とし、安全で楽しい水泳支援、水着研究、プロモーションビデオや研究報告書制作などに取り組みました。

ー2002年ー

前記の研究活動をきっかけに、親子の会「らっこの会」と支援者の「らっこ支援者の会」が発足し、「らっこの会」は親子水泳活動を、6月から9月は立川市総合福祉センターの室内温水プールにて、10月は東大和療育センター室内温水プールにて各月1回で水泳活動を行い、「らっこ支援者の会」はその活動を支援しています。

ー2005年ー 

夏季合宿にてらっこさん達の念願だったドルフィンタッチが達成できました。福祉医療機構WAMの障がい者スポーツ支援基金助成事業・地方分助成を頂き、多くの方々の理解とご協力をいただきました。

「伊豆下田海中水族館のドルフィンビーチ」にて優しい「ジャンボ」とスタッフの方々に歓迎していただきました。

ー2007年ー

長野県飯田市の任意の水泳活動グループから支援要請あり、代表が参加し、松尾公民館で講義、ほっ湯アップルの室内温水プールにて、実技研修および初回公開水泳教室を開催しました。そして、姉妹グループ「らっこの会飯田」が誕生し、毎年7月に実施してきています。

ー2015年ー

第41回重心学会にて、「レッツ・スイム! 医療的ケアの必要な重度運動障がい児・者も水泳を楽しもう―らっこたちとの17年間の活動実績」を口述発表しました。 東京:一ツ橋講堂於。

ー2019年ー

第21回目あきる野教室、らっこ立川教室を実施できました。

 私たち「らっこSWIM仲間の活動」は、いかに組織作りし、いかに100%安全で安心して楽しむためのニーズ発掘活動だと思っています。素敵な水泳はリスクを伴う活動であり、医療的ケアを有する身体障がい児者での適切な支援を行う必要があります。1999年の初回活動から継続して、らっこ会員ご本人・家族からの情報と支援者情報を、着実に提供し合い信頼関係を築きつつ活動してきました。そして、障がい児者医療に造詣の深い医師からの助言と指導を受けながらレベルアップしてきました。医療事故への組織的対応では適時弁護士に相談しながら活動し、問題や課題に対し改善し、活動モデルを構築してきています。

 これら紹介した1999年から2019年までの21年間でのらっこSWIM活動への参加者は、のべ851名の運動障がい児者です。その内訳(主たる医療的ケア単一選択)は人工呼吸器利用者でのべ287名、気管切開術施行者は235名、吸引133名、酸素57名、経管栄養58名、医療的ケアなし81名となっています。今までに1回も事故がなく活動ができたのは、上記のような配慮と準備があったからだと思います。そして、この活動を機にらっこ同志の楽しい交流があり、また、その姿に励まされた家族たち、特別支援学校教員、療育に携わる保育士・児童指導員・介護福祉士、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、福祉やリハビリテーション分野の学生など多くの支援者、協力者と貴重な交流を実現してきました。

ー2020年ー

 2020年5月現在、新型コロナにてWHOのパンデミック禍宣言下、日本では全国非常事態宣言下であります。すでに全ての年間利用施設の予約を完了していましたが、当2団体は協議し、らっこSWIMの原則「100%安全で安心できる楽しいSWIM活動」を行い難い故に、2020年度の水泳活動を全て断念しました。来年の活動に視点を向けていますし、今回の長年期待してきたホームページ化も「らっこSWIM仲間たち」の波紋が世界に拡がるがって欲しいという強い思いの一つの証しです。

-2021年ー

 2021年5月現在、我々の活動拠点であります東京を含め、4都府県に緊急事態宣言が発令されております。当2団体は協議し、らっこSWIMの原則「100%安全で安心できる楽しいSWIM活動」を行い難い故に、昨年度に続き、2021年度の水泳活動を全て断念しました。そのため、2021年度はホームページの充実化を図るため、会員からのメッセージや、安全な水泳活動を行うために培ってきた知識などを発信していきますのでご覧ください。2022年度に楽しい活動ができることを祈っています。

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